敦賀・若狭 グルメコラム

アオリイカの旬の時期はいつ?若狭・敦賀エリアで食べられるお店も紹介

イカの活造り
一般的にアオリイカの旬は秋から春とされていますが、嶺南地区(若狭・敦賀)では9月から11月にかけて食べ頃を迎えます。濃厚な旨みが特徴で、特に若狭湾で獲れるものは美味しいと評判です。本記事ではアオリイカの特徴や旬に加え、若狭・敦賀にあるアオリイカが美味しいお店も紹介します。

アオリイカとは?特徴と旬の時期

ざるに載ったアオリイカ
イカの王様と称されるアオリイカは、濃厚な旨みと甘み、やわらかな食感と歯応えが特徴です。ここでは、アオリイカの概要や旬について解説します。

濃厚な旨みが特徴のイカの王様

アオリイカは「イカの王様」「秋イカ」とも呼ばれ、イカのなかでも歯応えや甘み、旨みにおいて最高峰の味わいを堪能できます。身は厚く、寝かせるととろりとやわらかい食感。刺身で食されることが多いですが、寿司や天ぷらでも美味しくいただけます。生の状態に近い一夜干しをサッと炙って食べるのも良いでしょう。

一般的に秋~春が旬

アオリイカの旬は一般的に秋〜春とされていますが、地域によってまちまちです。春は産卵の時期なので、多くのアオリイカが沿岸部に集まり水揚げされます。
また時期によってサイズも異なります。イカが獲れ始める9月は100gほどの手のひらサイズですが、晩秋には約300g〜500gまでに成長。これは、春から夏にかけて孵化した子イカが成長し、秋から冬に多くの餌を食べて大きくなるためです。

アオリイカの主な産地は西日本

アオリイカは西日本を中心とした、日本全国のほとんどの沿岸で獲れる水産物です。水深数m〜50m前後の藻場や岩礁帯に生息し、20度以上の高水温を好みます。九州から本州にかけて、太平洋岸で多く獲れるのが特徴です。

美味しいアオリイカの見分け方

氷の上のアオリイカ
せっかくアオリイカを口にするなら、新鮮で美味しいイカを食べてみたいもの。実は、新鮮なアオリイカは見た目で判断できます。アオリイカの鮮度を見分けるためのポイントを解説します。

透明感のある表皮とキレイな黒目

新鮮なアオリイカは皮の色目や模様がはっきり見えていて透明感があり、表皮を触ると色が変わるのが特徴です。イカは海中では半透明ですが、水揚げされると興奮して表面全体が赤く変化した後に、白っぽい見た目になります。そのため表面に赤みが残っている状態かどうかが、新鮮さを見極めるのがポイントです。
目の色も重要。キレイな黒で、盛り上がって飛び出しているように見えるものが良いでしょう。

ツヤ・弾力・丸みのある胴体

新鮮なアオリイカは表面にツヤとしっかりとした弾力があります。さらに胴体は丸みがある形状です。鮮度が落ちれば、内臓が潰れて平らな形になります。

若狭湾で獲れるアオリイカの特徴と旬の時期

海に浮かぶ船
若狭湾では、ほぼすべての漁港でアオリイカが水揚げされています。若狭湾のアオリイカは、特に甘みや旨みが強いと評判です。なぜ若狭湾で獲れるアオリイカが美味しいのか、理由や旬の時期を見ていきましょう。

若狭湾の恵まれた環境で良質なイカが育つ

若狭湾は甘みと旨みのあるアオリイカが獲れる産地として有名です。複雑な地形をしているリアス海岸の若狭湾は、イカの餌となる小魚がプランクトンを目指して集まりやすい場所。餌が豊富なことに加え、イカが生息しやすい藻場が多い、産卵に適した環境があることも良質なイカが育つ要因です。

若狭湾で獲れるアオリイカは9月~11月に旬を迎える

若狭湾で獲れるアオリイカは9月〜11月に旬を迎えて美味しくなります。初夏に生まれた子イカは成長が早く、9月〜11月には食べ頃の大きさに。若狭の飲食店や宿で、美味しいアオリイカを楽しめるのもこの時期です。

若狭・敦賀でアオリイカが食べられるお店4選

若狭湾で獲れた良質なアオリイカを提供している、嶺南地区(若狭・敦賀)の飲食店を紹介します。刺身や海鮮丼、揚げ物など、店舗ごとに趣向を凝らした料理を提供しているのでチェックしてみてください。

落ち着いた雰囲気で食べる刺身やイカ天が魅力|美方 陽だまり

美方 陽だまりの店舗の外観

美方 陽だまりの店舗の外観

引用元: 御食国 食旅サイト

美方 陽だまりは、新鮮な魚介類を用いたバラエティ豊富な料理を提供する和食居酒屋です。新鮮な食材で作るお造りや海鮮巻きが評判で、イカの時期には一夜干し炭火炙りを提供。
美方 陽だまりの天ぷら

美方 陽だまりの天ぷら

引用元: 美方 陽だまり

前日までの予約で食べられるテイクアウトの海鮮丼にはイカ天が載っており、さっくりとした食感が堪能できます。国道から一歩奥まった住宅街にあるので、落ち着いた雰囲気で食事が楽しめるでしょう。
住所 〒919-1331 福井県三方上中郡若狭町鳥浜44−6
電話番号 0770-45-0058
営業時間 18:00〜22:00(L.O.21:30)
定休日 水曜日
参考サイト 美方 陽だまり

コリコリした食感のイカ丼が名物|ドライブイン よしだ

ドライブイン よしだの店舗の外観

ドライブイン よしだの店舗の外観

引用元: 御食国 食旅サイト

ドライブインよしだは、若狭湾国定公園を代表する景勝地「三方五湖」沿いで、50年近く営業している食事処です。旬の時期にはアオリイカを使った料理を提供しています。
ドライブイン よしだの「イカ丼」

ドライブイン よしだの「イカ丼」

引用元: 御食国 食旅サイト

オリジナル丼の「イカ丼」は、細かく切ったイカと山芋、大葉、特製タレをバランスよく混ぜ合わせた絶品料理で、コリコリした食感を楽しめます。ゲソ揚げやイカミミのバターしょうゆ焼きも人気で、三方五湖をドライブして立ち寄るのに最適な場所です。
住所 〒919-1461 福井県三方上中郡若狭町海山70-3
電話番号 0770-47-1438
営業時間 10:00~17:00※売切終了
※詳細は事前にご確認ください。
参考サイト ドライブイン よしだ Instagram

新鮮な魚介類と郷土料理を楽しみたい人必見|お食事処 福芳

お食事処 福芳の海鮮丼

お食事処 福芳の海鮮丼

引用元: お食事処 福芳

お食事処 福芳は若狭小浜の新鮮な魚介類を使用した握り寿司や海鮮ちらし寿司、海鮮丼が人気のお店です。アオリイカの時期はお造りにて堪能できます。
季節によりネタが変わるため、行く度に違う魚介類を楽しめる魅力も。海鮮ちらし寿司には小浜の名物「小鯛のささ漬」、海鮮丼には若狭の伝統食材「鯖のへしこ」が入っていて、若狭小浜の郷土料理を堪能したい人にもおすすめです。
住所 〒917-0078 福井県小浜市大手町8-5
電話番号 0770-53-2944
営業時間 11:30~14:00(L.O.13:30)
17:00~21:00(L.O.20:00)
※詳細は事前にご確認ください。
参考サイト お食事処 福芳

生・漬け・ゲソが楽しめるイカ丼が名物|お食事処 濱の四季

お食事処 濱の四季の店舗の外観

お食事処 濱の四季の店舗の外観

引用元: お食事処 濱の四季

お食事処 濱の四季は「小浜の美味しいをつなぐレストラン」をコンセプトに、地産地消のメニューを提供するお店です。アオリイカの料理を堪能できますが、時期によっては別のイカを使った料理を提供しています。
お食事処 濱の四季のイカ丼

お食事処 濱の四季のイカ丼

引用元: お食事処 濱の四季

名物の「おばまのイカ丼」は生・漬け・ゲソの3種類の味と食感を楽しめる、地元漁師もおすすめする逸品。幻の高級魚「若狭まはた」や高級食材の若狭ぐじなど、珍しい食材を贅沢に使った海鮮丼も魅力的です。店内には椅子席と畳席があり、バリアフリーになっているので車いすの人も利用しやすいでしょう。
住所 〒917-0081 福井県小浜市川崎3-5
電話番号 0770-53-0141
営業時間 11:00~14:30
定休日 第1・3木曜日、年末年始
※詳細は事前にご確認ください。
参考サイト お食事処 濱の四季

若狭のアオリイカの旬は9月から11月!良質なイカを堪能しよう

箸で醤油につけようとしているイカそうめん刺身
アオリイカの旬は一般的には秋から春とされていて、なかでも若狭湾のアオリイカは9月から11月が食べ頃。若狭湾の恵まれた地形で育ったイカは、旨みや甘みが強いのが特徴です。若狭・敦賀に訪れた際には、旬のアオリイカを堪能してみてください。

全国初の日本遺産「プレミアム」に選定!さまざまな文化も堪能して

2024年7月、鯖街道を中心とする小浜市と若狭町の日本遺産「海と都をつなぐ若狭の往来文化遺産群~御食国(みけつくに)若狭と鯖街道~」が、文化庁に「特別重点支援地域(日本遺産プレミアム)」に全国で初めて選定されました。
海の幸・山の幸に恵まれる若狭は、古代から朝廷の食文化を支えてきた御食国(みけつくに)。1500年以上、若狭から京都まで海産物を運んできた道は「鯖街道」と呼ばれるようになり、さまざまな文化が往来した歴史があります。若狭と京都を結ぶ鯖街道沿いには熊川宿や社寺、建物、祭りなどの文化財もあるので、ぜひゆっくり敦賀・若狭を訪れてみてください。
※掲載されている情報は2024年11月時点のものです。掲載情報は予告なく変更になる場合があります。