敦賀・若狭 グルメコラム

鯖の旬はいつ?福井県・嶺南(敦賀・若狭)エリアのおいしい鯖料理のお店5選

小浜から京都までつながる「鯖街道」のある嶺南エリアの人々にとって、鯖は身近な食材。
鯖は一般的に秋から冬が旬ですが、福井県では7月上旬に焼き鯖を食べる風習があります。
嶺南エリアで鯖がおいしく食べられる時期と、有名な鯖料理を提供するお店を紹介します。
嶺南エリアならではの味を堪能しに行ってみてください。

鯖の旬はいつ?嶺南エリアの鯖は通年食べられる!

新鮮な鯖2匹
市場で見かける鯖は真鯖、ごま鯖、大西洋鯖の3種類に分けられます。日本で一般的に食べられる真鯖の旬は秋から冬ですが、産地によって旬が異なることも。一般的な鯖の旬や、嶺南エリアで鯖をおいしく食べられる時期を紹介します。

一般的な鯖の旬は秋~冬

鯖の種類は真鯖、ごま鯖、大西洋鯖の3つに分けられ、種類や産地によって旬が異なります。日本で一般的に食べられる真鯖は秋~冬が旬です。しかし、産地によっては春や夏に旬を迎える鯖もあります。

鯖の種類と旬

鯖の種類 旬の時期
真鯖 11〜2月
ごま鯖・大西洋鯖 1年中
産地別の国産鯖の旬は以下の通りです。

国産鯖の旬

鯖の名前 産地 旬の時期
前沖鯖 青森県 9〜11月
金華鯖 宮城県 9〜1月
松輪鯖 神奈川県 8〜9月
小浜よっぱらいサバ 福井県 1年中
お嬢鯖 鳥取県 3〜5月
清水鯖 高知県 10〜2月
関鯖 大分県 10〜3月
唐津Q鯖 佐賀県 1年中

福井県小浜で獲れる小浜よっぱらいサバの旬は通年

福井県小浜のブランド鯖である小浜よっぱらいサバは養殖なので、1年を通して旬といえます。養殖の場合、注文を受けてから水揚げするため、いつでも新鮮な状態で食べられるのも魅力です。

小浜よっぱらいサバのおいしさの秘訣は「酒粕」

黒い皿の上の鯖の刺身
小浜よっぱらいサバは、鯖専用配合飼料と酒粕を食べて育ちます。餌に酒粕を混ぜて与えると、酒粕に含まれるアミノ酸の力で生臭さが消え、ほのかに香るさわやかさと甘さを感じられます。

小浜よっぱらいサバを一番おいしく食べられるのは刺身。刺身で食べるのにほど良い脂の乗りになるよう調整しているためです。安心して刺身を食べられるよう鮮度を第一に考え、厳重な管理のもと出荷しています。配合飼料を与えているため、寄生虫のアニサキスも心配ありません。安心安全で新鮮な小浜よっぱらいサバを堪能してみてください。

嶺南エリアで食べたい鯖料理3選

嶺南エリアの鯖料理といえば「浜焼き」「鯖寿司」「刺身」。どれも福井県では定番の料理です。地域ならではの味を堪能してみませんか。

浜焼き鯖

網の上の浜焼鯖
浜焼き鯖とは鯖の丸焼きのことを指します。竹串を通し、時間をかけて焼くのが特徴です。ほど良い脂身でペロリと1匹食べられるでしょう。

そのまま食べても良いですが、生姜醤油をつけるのもおすすめ。スーパーや飲食店など、さまざまな場所で販売されている福井のソウルフードです。

鯖寿司

テーブルの上に置かれた鯖寿司
鯖寿司とは、しめ鯖を使った寿司のこと。江戸時代に鯖街道を使って京都へ鯖を運ぶために誕生しました。鯖を獲った日に調理できる福井では、獲れたての鯖で新鮮な鯖寿司が食べられるのが特徴です。

血合いを取り除き、魚の生臭さを抑える酢〆が一般的ですが、店によっては昆布〆・醤油漬け・黒酢漬けもあるのでチェックしてみてください。生姜の甘酢漬け(ガリ)を挟んで食べるのもおすすめです。

刺身

鯖の刺身
嶺南エリアでは新鮮な鯖を調理できるため、傷みやすい鯖を刺身で食べられます。特に小浜ブランドの「小浜よっぱらいサバ」は絶品。

青魚独特の臭みがないので、生のままでも食べやすいでしょう。県外へはあまり流通していないため、ここでしか食べられない味を楽しんでみてはいかがでしょうか。

鯖料理といえばここ!嶺南エリアで人気の飲食店5選

京都と福井を結ぶ鯖街道があるほど、福井県で鯖は親しみ深い魚です。鯖を扱うお店も多く、そのなかでもぜひ食べてほしい嶺南エリアの飲食店を紹介します。

季節に合わせた旬の海の幸が食べられる「地魚料理 まるさん屋」

「地魚料理 まるさん屋」の店内の様子

「地魚料理 まるさん屋」の店内の様子

引用元: 「地魚料理 まるさん屋」の店内の様子

通年季節に合わせた旬の海の幸が食べられる「地魚料理 まるさん屋」。鯖料理が豊富で、名物の浜焼きさば御膳をはじめ、さばの味噌煮御膳・焼さば寿し・さば寿しなど、鯖料理をお腹いっぱい楽しめます。
「地魚料理 まるさん屋」の浜焼さば御膳

「地魚料理 まるさん屋」の浜焼さば御膳

引用元: 「地魚料理 まるさん屋」の浜焼さば御膳

浜焼きさばは肉厚でサイズも大きいのが特徴です。また、季節ごとに提供する魚が変わります。夏は「岩牡蠣」、秋は「秋刀魚」など、どの季節に行ってもおいしいものばかりです。四季を通じて楽しんでみてください。
住所 〒914-0054 福井県敦賀市白銀町6-41 2F
電話番号 0770-22-4528
営業時間 11:00~22:30(※閉店の1時間前までの入店)
定休日 年中無休
参考サイト まるさん屋 敦賀駅前

福井の新鮮な海の幸を贅沢にいただく「レストラン 源治」

レストラン 源治のメニュー

レストラン 源治のメニュー

「レストラン 源治」は鮮魚店直営のレストランです。獲れたての新鮮な海の幸が自慢。浜焼き鯖と、地元の海で獲れた魚介を使った海鮮丼が一度に味わえる「だんなし御膳」が名物です。浜焼き鯖は、地元流に生姜醤油でいただいてみて。
その他若狭フグのメニューや、高浜の海の幸と高浜名産の杜仲茶がコラボした「さとうみ丼」も人気です。洋食やお子様メニューもあるので、子ども連れの家族も足を運びやすいでしょう。
住所 〒919-2225 福井県大飯郡高浜町宮崎63-24-1
電話番号 0770-72-2522
営業時間 11:00〜21:00(L.O. 20:30)
定休日 第1~3木曜日
※詳細は事前にご確認ください。
参考サイト レストラン源治
https://egami.info/genji/

日本海を眺めながら海の幸が楽しめる「海幸苑(かいこうえん)」

「海幸苑」の刺身盛り
料理長が厳選した鮮度抜群の地元の魚を提供する「海幸苑」。浜焼き鯖膳やお刺身定食などが食べられます。
昔ながらの竹皮に包む製法で作られた、こだわりの鯖寿司も人気で、お土産としても購入可能。商業施設である若狭フィッシャーマンズワーフ内にあり、日本海を眺めながらの食事が楽しめます。
住所 〒917-0081 福井県小浜市川崎1-3-2 若狭フィッシャーマンズワーフ 2F
電話番号 0770-52-3111
営業時間 11:00~15:30
定休日 火曜日(12月~2月)
※詳細は事前にご確認ください。
参考サイト 海幸苑

歴史ある建物で鯖料理を堪能「葛と鯖寿しの店 まる志ん」

「葛と鯖寿しの店 まる志ん」の店内

「葛と鯖寿しの店 まる志ん」の店内

引用元: 若狭鯖街道・熊川宿 葛と鯖寿しの店 まる志ん トップ

「葛と鯖寿しの店 まる志ん」は、江戸時代末期に建てられた築170年以上の古民家を改築した、葛と鯖寿しの専門店です。熊川宿内の中心地にあるため、観光地から離れることなく食事が楽しめます。
「葛と鯖寿しの店 まる志ん」の特選鯖寿し

「葛と鯖寿しの店 まる志ん」の特選鯖寿し

引用元: 若狭鯖街道・熊川宿 葛と鯖寿しの店 まる志ん トップ

国産の生鯖しか使用しないのがこだわりです。ランチは名物の葛ようかんと鯖寿し(しめ鯖、焼き鯖)が楽しめる鯖寿しご膳がおすすめ。店内はテーブル席と座敷席で40席もあり、広々としています。

今では珍しい箱階段や婚礼着物が飾られているので、眺めて楽しむのも良いでしょう。葛もちや鯖寿しなどのお土産も購入できます。
住所 〒919-1532 福井県三方上中郡若狭町熊川39-11-1
電話番号 0770-62-0221
営業時間 10:00~16:00(L.O.15:30)
定休日 水曜日、不定休
※詳細は事前にご確認ください。
参考サイト 若狭鯖街道・熊川宿 葛と鯖寿しの店 まる志ん

絶景を望む海辺のレストラン「若狭海遊バザール 千鳥苑」

「若狭海遊バザール 千鳥苑」は、若狭湾を一望できる場所にある北陸最大級のドライブインです。1Fレストランでは美しい景色を眺めながら食事ができます。
「若狭海遊バザール 千鳥苑」1Fレストランのバイキングメニュー

「若狭海遊バザール 千鳥苑」1Fレストランのバイキングメニュー

引用元: 1Fレストラン(海辺のバイキング等) - 若狭海遊バザール 千鳥苑 | 日本海若狭路ドライブイン

へしこ定食や焼き鯖鮨定食などの鯖料理を提供しており、その他にも福井名物のソースカツ丼や海鮮丼などのメニューも豊富です。海鮮ランチバイキングでは、刺身をはじめとした新鮮な海の幸をお腹いっぱい食べられます。名物の若狭ビールも提供しているので、あわせて楽しんでみてはいかがでしょうか。
住所 〒919-1208 福井県美浜町坂尻43-3-1
電話番号 0770-38-1011
営業時間 10:00~16:00(レストランは11:00~14:00)
定休日 不定休
参考サイト 若狭海遊バザール 千鳥苑

お土産にもう悩まない!嶺南エリアのおすすめ鯖加工品3品

嶺南エリアは、焼き鯖寿司やへしこ・鯖缶など、さまざまな鯖の加工品でも有名です。おいしいと評判高いので、ぜひお土産に嶺南の味を持ち帰りましょう。

焼き鯖寿司

包みの上に乘った焼き鯖寿司
焼き鯖を使った焼き鯖寿司の発祥は福井県です。しめ鯖の風味が苦手な人でもおいしく食べられます。店ごとに挟む具材や味付けに違いがあり、生姜・大葉・しいたけが挟まっているもの、醤油漬けや山椒入りのものも存在します。自分好みの焼き鯖寿司を探してみるのも楽しいでしょう。お土産やお弁当として販売されていることも多いのでチェックしてみてください。

へしこ

お皿にのった切り分けられたへしこ
へしこは塩漬けにした魚をぬか漬けして作る発酵食品です。福井では鯖を使います。生か軽く火で炙るのが基本の食べ方で、お茶漬けやパスタと合わせたり、おにぎりやチャーハンの具材に入れたりするのもおすすめ。居酒屋メニューやお土産として販売されていることが多く、お酒のおつまみとしても最適です。

鯖缶

鯖缶を開けた様子
鯖にこだわる福井は、鯖缶も一味違います。脂の乗った上質な鯖の身がぎっしり入っていて、上質な味わいです。唐辛子入りや生姜煮など味のバリエーションも豊富で、若狭小浜で手作りされた五徳味噌味もあります。お土産としても喜ばれる一品です。

嶺南エリアのおいしい鯖料理を満喫しよう

鯖の刺身を箸でつかむ
鯖は嶺南エリアを中心に昔から地元の人に愛されてきました。鯖への愛は深く、町を歩くとどれほど身近な存在かわかるかもしれません。こだわりぬかれた料理は絶品で、口に運べばきっと満足できるでしょう。個性豊かな鯖料理を嶺南エリアで堪能してみてください。

※掲載されている情報は2024年1月時点のものです。掲載情報は予告なく変更になる場合があります。