敦賀・若狭 グルメコラム

三方五湖のうなぎが食べられる人気店7選|激レアの天然うなぎを楽しもう

うな重をつかむ箸
三方五湖で捕れるうなぎは、ほど良い脂と上質な身が特徴です。皇室へ献上した歴史もあり、県外から多くのファンがうなぎを食べに訪れるほど人気があります。おいしいうなぎを食べたいなら、三方五湖のうなぎの特徴や旬、おすすめのお店についてチェックしてみてください。

三方五湖のうなぎとは?

三方五湖のうなぎは福井県の三方五湖で育ち、青みがかっていて頭が細いのが特徴です。最初に三方五湖のうなぎについて、他のうなぎとの違いや旬などの特徴を紹介します。

自然豊かな三方五湖で育ったうなぎのこと

山頂から見た三方五湖
三方五湖とは、福井県美浜町と若狭町にまたがる以下の5つの湖の総称です。
・三方湖
・水月湖
・菅湖
・久々子湖
・日向湖
5つの湖は水質や水深の違いからすべて濃さの違う青色に見え、「五色の湖」とも呼ばれています。2005年11月にラムサール条約に登録され、国際的に重要な湿地として認められました。
うなぎ・コイ・ハゼ・スズキなど、海水魚から淡水魚まで多様な魚介類が獲れ、古くから食材の宝庫として知られています。三方五胡の持続的な漁業文化は、2019年2月に日本農業遺産に認定されました。
さらに2019年5月、レインボーライン山頂公園「天空の足湯」から眺める神秘の湖・三方五湖の絶景が「クールジャパンアワード2019」に認定されています。

細く尖った口と青みがかった背が特徴

一般的なうなぎに比べ、三方五湖のうなぎは細く尖った口と青みがかった背、丸くて太い尾が特徴で「口細青鰻(くちぼそあおうなぎ)」と呼ばれます。細く尖った口は、淡水と海水が入り混じる湖の泥底に生息するゴカイを好んで食べているからといわれています。
<三方五湖のうなぎ/一般的なうなぎの違い>
頭の形 頭が細い/頭が広い
成長スピード 早い/遅い
生息域 汽水※/河川・淡水
背中の色 青・緑がかっている/黒
※汽水:淡水と海水とが混じった中間の塩分濃度で、河口付近の水のこと

旬は5~11月

三方五胡のうなぎ
三方五湖のうなぎ漁は5〜11月に行われます。なかでも一番の食べ頃は、越冬のために栄養を蓄えて脂がのっている11月頃。朝に捕れたうなぎがその日に調理されてそのまま提供されます。天然うなぎは、この時期にしか食べられない期間限定品です。

脂ののりが良く栄養価が高い高級食材

三方五湖のうなぎはゴカイなど天然の良質なエサを食べているため、脂ののりが良く栄養価も高いのが特徴。また湖底は砂泥質で身を擦ることが少ないので、皮が薄くて身がやわらかく、食べやすい点も魅力です。
味は淡白で上品、昔から高級食材として知られています。江戸時代には京都へ生きたまま運ばれたり、昭和時代に皇室へ献上したりしたほど高い評判を得ています。

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三方五湖周辺には、うなぎがおいしい専門店が軒を連ねています。旬には、天然うなぎがメニューに載るところも。ここだけの味をぜひ堪能してください。

新進気鋭のうなぎ屋「活鰻 うな祐」

うな祐の外観

うな祐の外観

引用元: Instagram

「活鰻 うな祐」は、2022年12月にオープンした新しいうなぎ屋です。店長が三方湖で漁師をしており、4月後半から11月頃まで三方湖で捕れた天然うなぎが数量限定で食べられます。天然うなぎを希望する場合は、事前に確認してから予約するのがおすすめです。
住所 〒919-1145 福井県三方郡美浜町金山37-28
電話番号 0770-32-2605
営業時間 11:00〜15:00(L.O.14:30)
定休日 火曜日(祝日の場合は営業)
※詳細は事前にご確認ください。
参考サイト 活鰻 うな祐

創業100年の老舗「うなぎや源与門」

うなぎや源与門の真蒸し重

うなぎや源与門の真蒸し重

引用元: うなぎや源与門

創業100年の「うなぎや源与門」は、国産のうなぎを使用するうなぎ専門店です。ふわふわ食感の「真蒸し重」がおすすめメニュー。注文後にうなぎをさばくから焼きたてが食べられます。
うなぎや源与門の庭の景色

うなぎや源与門の庭の景色

引用元: うなぎや源与門

5〜11月なら三方五湖の天然うなぎ「口細青鰻」が食べられることも。全席座敷から四季折々の景色を眺められ、季節を感じながらうなぎを楽しめます。
住所 〒919-1303 福井県三方上中郡若狭町三方52-6
電話番号 0770-45-0035
営業時間 11:00~13:30
定休日 木曜日
※詳細は事前にご確認ください。
参考サイト うなぎや源与門

明治から受け継ぐ伝統のタレ「うなぎ料理 徳右ェ門」

徳右ェ門の竹うな重

徳右ェ門の竹うな重

引用元: うなぎ料理 徳右ェ門

「うなぎ料理 徳右ェ門」は、明治から創業している老舗のうなぎ料理店です。代々受け継いできた甘めのタレでうなぎを引き立てます。
うなぎを丸1匹使った「竹うな重」が一番人気。子ども向けの「こども丼」もお手軽価格で少食の人にも嬉しいメニューです。デザートの「うなぎアイス」もおすすめなので、一度食べてみてください。三方湖産の天然うなぎが旬の季節は、入荷すれば味わえます。公式サイトで最新情報をチェックしましょう。
住所 〒919-1331 福井県三方上中郡若狭町鳥浜44-18
電話番号 0770-45-0039
営業時間 店内 11:00~14:00
テイクアウト 11:00~17:00(要予約)
定休日 お盆、年末年始
※詳細は事前にご確認ください。
参考サイト うなぎ料理 徳右ェ門

国産うなぎと若狭牛を同時に楽しめる「熊川宿 伍助」

熊川宿 伍助の暖簾

熊川宿 伍助の暖簾

引用元: 熊川宿 伍助

「熊川宿 伍助」は、国産うなぎとA5ランクの若狭牛のどちらも味わえる店です。看板メニューはうなぎと若狭牛が詰められた「モ〜鰻ぷく重」。うなぎは串を使わずに網の上で焼く関西風で、皮は香ばしく身はふっくらジューシーと評判です。
伍助の伍助御膳

伍助の伍助御膳

引用元: 熊川宿 伍助

人気の「伍助御膳」は、うなぎの蒲焼・若狭牛ステーキ・肝串・肝吸いなどが食べられるフルコース(事前予約が必要)です。
住所 〒919-1532 福井県三方上中郡若狭町熊川16-28-1
電話番号 0770-62-1818
営業時間 11:00~14:00
定休日 木曜日
※詳細は事前にご確認ください。
参考サイト 熊川宿 伍助

うなぎと絶景を楽しむなら「うなぎや 茂右ェ門」

茂右エ門から見た景色

茂右エ門から見た景色

引用元: Instagram

2023年7月14日にオープンした宿泊施設「ラシュラン」の1階にあるうなぎ屋です。追いタレができる自家製タレがこだわり。席から水月湖が一望でき、絶景を見ながら食べられるのが特徴です。夜は予算に合わせた会席料理が提供され、昼とは違った料理が楽しめます(事前予約が必要)
住所 〒919-1461 福井県三方上中郡若狭町海山72-9
電話番号 090-7088-9740
営業時間 11:00〜15:00(夜は予約のみ)
定休日 火曜日
※詳細は事前にご確認ください。
参考サイト うなぎや 茂右ェ門

3代続くテイクアウト中心の「うなぎの魚三」

うなぎの魚三の外観

うなぎの魚三の外観

引用元: Instagram

テイクアウトを中心にしたうなぎ専門店の「うなぎの魚三」は、家族経営であっとほむなお店。リーズナブルな価格でうなぎが食べられます。濃厚でふっくらと香ばしく焼き上げられたうなぎは甘めのタレとの相性も抜群。
個室は4部屋ありますが予約優先のため、事前に予約して行くのがおすすめです。
住所 〒919-1331 福井県三方上中郡若狭町鳥浜50-21-1
電話番号 0770-45-0894
営業時間 11:00~14:00(テイクアウト 9:00~18:00)
定休日 水曜日(祝日営業)
※詳細は事前にご確認ください。
参考サイト うなぎの魚三

時期ごとに産地を厳選するこだわり「味一休」

味一休の外観

味一休の外観

引用元: 味一休

「味一休」は鮮度と品質にこだわり、その日水揚げされた魚を使った料理がいただけるお店です。旬の魚の他、うなぎ料理を提供しています。時期ごとに産地を厳選したうなぎを提供し、三方五湖産のうなぎを使ったうな重も食べられます。
味一休のうな重

味一休のうな重

引用元: 味一休

創業当初から受け継ぐ秘伝のタレと、炊き加減にもこだわった美浜産のコシヒカリを使ったうな重をぜひ一度食べてみてください。うなぎ以外に寒ブリやフグも食べられます。
住所 〒919-1123 福井県三方郡美浜町久々子80-3
電話番号 0770-32-0152
営業時間 ランチ 11:00~14:00
ディナー(要予約)17:00~19:00(L.O.19:00)
定休日 不定休
※詳細は事前にご確認ください。
参考サイト 味一休

うな重以外にも!三方五胡のうなぎのおいしい食べ方

うなぎ料理の定番といえばうな重ですが、それだけではありません。汽水育ちで質の良い旨みを持つ三方五胡のうなぎは、さまざまな味わい方ができます。最後に三方五胡のうなぎをおいしく食べられるおすすめ料理を紹介します。

白焼き

うなぎの白焼き
うなぎの白焼き(素焼き)とは、タレや調味料などをつけずに、そのまま焼き上げたもののこと。うなぎ本来の旨みを味わえるのが白焼きの魅力です。三方五湖のうなぎの上質な旨みをダイレクトに味わってみてはいかがでしょうか。定番は塩ですが、わさび醤油やタレも合います。

せいろ蒸し

うなぎのせいろ蒸し
うなぎのせいろ蒸しとは、蒲焼にしたうなぎと錦糸卵をご飯に乗せて、せいろ(蒸し器)で蒸した料理。香ばしく焼き上げたうなぎを蒸すことで、うなぎの旨みや香りがご飯に染み込み、さらに蒲焼では味わえないふっくらとした食感も楽しめます。

ひつまぶし

お茶椀に盛ったひつまぶしと添えられたダシやお吸い物セット
ひつまぶしとは、うなぎの蒲焼を短冊状に細かく刻んでアツアツのご飯とともにおひつに盛り、茶碗によそって食べる料理です。名前の由来は、おひつに入れてまぶし(混ぜ)て食べることからといわれています。
<おすすめの食べ方>
1. 最初の1杯はそのまま食べる
2. 2杯目はねぎ、刻みのり、わさびといった薬味を散らして食べる
3. 3杯目はダシやお茶をかけてお茶漬けとして味わう
1品で3つの味を楽しめます。

お店をチェックして三方五湖のうなぎを食べに行こう

うなぎに串を刺して焼く手
昔から良質なうなぎが捕れた三方五湖近郊には、うなぎを楽しめる専門店がたくさんあります。特に天然うなぎは、5~11月にしか味わえない激レアの高級食材です。数が限られるため、確実に食べたい場合は予約するのがおすすめ。地元ならではの味わいを楽しんでみませんか。
※掲載されている情報は2024年2月時点のものです。掲載情報は予告なく変更になる場合があります。